フランスに本社を置き、世界中の都市や産業の資源を管理・最適化し、活用する取り組みを行っているヴェオリア社の経営幹部向け研修旅行の京都パートを担当しました。

文化体験をされたい……ということで、キーワードの「水」、そしてご人数から、松尾大社様での体験を企画。
有名な作庭家・重森三玲氏が手掛けた素敵なお庭がある場所なので、解説つきツアーの方が楽しんでいただけるだろうと思い、三玲氏のお孫さん、重森千青先生に依頼したところ、ご快諾いただけました。
そして、お酒の神様としても有名な松尾大社にちなみ、日本酒の利き酒を通じて醸造文化も学んでいただく企画としました。

当日、名古屋から大型バスで来られたお客様をお出迎えし、早速庭園の特別拝観。通常拝観の終了後にご案内いただくので、貸切の空間でじっくり解説を聞き、学んでいただくことができました。さすが大企業の幹部の皆様だけあって、次々と真剣な質問が！重森先生は博識ゆえにどんな質問でもわかりやすく解説してくださいました。

庭園内の巨岩は神の宿る場所と考えられ、その自然の力強さのまま設置されているのですが、お庭によってこんなにも表情が変わるということが驚きでした。岩の数にも秘密があり、七五三の数の区切りで見ること、その数字自体に古来より云われがあるのだそうです。庭の新しい見方を学び、私まで勉強になりました。

続いては、お待ちかねの（？）利き酒タイム。お酒の知識に精通していることで全国的に有名な、松尾大社・権禰宜（ごんねぎ）の西村様が4種の特徴あるお酒をセレクトしてくださいました。

お客様は次々と杯を重ね、好みはこれだ、あれだと大盛り上がり。この時ばかりは、仕事中なのが辛いくらい、みなさん美味しそうに楽しまれていました。お酒があると、みんな笑顔になり、交流が生まれるのだなぁと改めて日本酒の素晴らしさを感じました。

その後、御一行は宿泊施設や夕食どころに出発。
翌朝はお客様がお泊りの智積院宿坊から早朝のお勤めに通訳として同行。護摩行やお庭の拝観をご説明しました。「即身成仏」などの専門用語を訳すのは毎回大変ですが、外国人の方にも理解していただきやすいよう心がけました。

早朝5時半に集合した際には疲れが見える方もいましたが、終わってみれば皆さん晴れやかな表情に！ご満足いただけたようでホッとしました。

限られた時間の中ではありましたが、日本の自然観、文化が象徴される日本庭園の楽しみ方、
心の拠り所としての神社の存在、日本酒豆知識など外国のお客様にお伝えできる貴重な機会となりました！

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株式会社のぞみでは、京都での特別な文化体験・研修を企画運営しております。　座禅・文化財見学・華道茶道などの伝統文化体験……。　社員旅行・社員研修・修学旅行・幹部研修などで日本の素晴らしい文化を学び、自分を高めていく体験は、京都ならではです。観光の合間に、学びの時間を組み込んでみませんか？　ご人数・日程・予算に合わせて様々に提案いたしますので、　お気軽にこちらからお問い合わせください。